2019年1月29日

サンエツ金属、黄銅削り粉のビスマス除去技術確立

 黄銅棒最大手のサンエツ金属は、リサイクル原料の黄銅削り粉に混入したビスマスを除去する実用化技術を確立した。2014年から実験炉や生産炉で試験を重ね、ビスマス除去に使う薬剤を投入するタイミングや有害物質の発生を抑える方法を昨夏までに確立。今後は鉛の代わりにビスマスなどを添加した鉛レス黄銅棒の普及が進むとみられており、切削工場で鉛入りとビスマス入りの削り粉が混じってしまっても原料として再利用できる道筋を付けた。