2019年3月11日

チタン新原料 米国の対日依存高まる

 米国のチタン新原料の対日本輸入が過去最多を更新した。同国発表の貿易統計速報によると、スポンジチタンを主とする「チタン粉・塊」の2018年輸入量は前年比4・3%増の2万5781トンで、そのうち対日本は14・3%増の2万2165トンに伸長。日本からの輸入比率は7・5ポイント増の86%まで引き上がった。日本製スポンジチタンと日欧からの合金スクラップリターンの両立という輸入構造が固まったが、米国が日本に対して含みを持たせている輸入制限策には疑問符がつきそうだ。