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込み黄銅、滞留の可能性 中国向け、欧州産と競合 現地棒メーカー調達減も

込み黄銅の輸出価格が今後下落し、市中で滞留する可能性が出てきた。主要な向け先である中国で景気悪化に伴い黄銅棒メーカーの買い気が弱くなっていることや、欧州の込み黄銅の方が割安に手当てできることが背景にある。また、中国では7月から込み黄銅を含む第6類スクラップの輸入規制が始まるため、輸入枠の減少などになれば「日本からの輸入量を減らし、欧州の数量を維持するかもしれない」(中国の黄銅棒メーカー関係者)との話が聞かれる。

込み黄銅は中国で黄銅棒原料などに使用される。昨年は、雑品・雑電線などが輸出禁止前に中国へ大量に駆け込み売りが行われたことに伴い、込み黄銅も引き合いが強く価格が高騰していた。

しかし、今年は米中貿易摩擦の影響で中国国内の景気が芳しくなく、黄銅棒を使用する水栓金具などの製品需要が弱くなっているため製品価格が伸び悩み、原料購入価格にしわ寄せがきているようだ。また欧州の込み黄銅と比べると日本の価格はまだ割高なため、中国メーカーの中には日本からの調達を減らしたところもすでにあるもよう。

中国は目覚ましい経済発展を遂げる中で銅需要が高まり、これまで雑品や込み黄銅などの銅スクラップも世界中から大量に輸入していた。ある中国の黄銅棒メーカー幹部は「今までは景気が良かったため、なんでも大量に輸入してきた。しかし、製品需要が弱くなってきたため、中国の黄銅棒メーカー各社はスクラップ原料を選んで買うようなってきた。中国国内のスクラップの発生も増えている」と指摘する。・・・続きは本紙 [1]