2012年11月5日

不二越、新歯車加工機を開発 3工程集約、大幅コスト低減

 不二越は1日、エネルギー・インフラ分野における中大型歯車の加工工程を集約することで、多品種少量生産への対応、設備コストの削減、工場の省スペース化を実現する「ギヤシェープセンタ」を開発したと発表した。旋削、穴あけから歯切りまで歯車加工に必要な3つの工程を1台の工作機械に集約し、大幅な設備コストの低減を可能にした。

新製品・新技術 仕様は最大旋削外径700ミリ、最大加工歯幅200ミリ、機械サイズは幅4080ミリ、奥行き4560ミリ、高さ3940ミリなど。

 低コスト化に対応し、機械導入時のイニシャルコストを従来比3割低減。3種類の工作機械を設置するために必要な設置スペースを57%削減する。

 ワークの変更による冶具や刃具などの段取り時間を大幅に短縮。すべての加工をワンチャックで実施することでワークの着脱時間が短くなり、工作機械間のワーク搬送時間も無くなるため、段取り時間を85%短縮できる。消費電力も従来比44%低減するなど、省エネ化にも寄与する。

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