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日立製作所と昭和電線、耐震変圧器を共同開発

日立製作所と昭和電線ホールディングスは14日、高い耐震性を備えた154キロボルト級電力用変圧器を共同開発、販売開始したと発表した。昭和電線ホールディングスの事業会社、昭和電線ケーブルシステム(以下、CS社)の開発した入出力端子「ダイレクトモールドブッシング」の採用などによって、耐震性を高めた。

両社はこれまでにも、高い耐震性を備える66/77キロボルト級変圧器を共同開発。さらなる高電圧化ニーズを受け、日立の持つ変圧器の耐震性への知見と、CS社のダイレクトモールドブッシングの技術を結集し、154キロボルト級の開発に成功した。154キロボルト級変圧器1基に3本のダイレクトモールドブッシングが使われる。変圧器全体の低重心化、ブッシング取り付け部の剛性向上なども、耐震性に寄与する。

ダイレクトモールドブッシングは、エポキシ樹脂にシリコーンゴムの外被を直接被せた絶縁構造。絶縁油を使わないので油漏れのリスクがなく、従来の磁器碍(がい)子ブッシングに比べて約80%軽量化、約40%小型化できる。軽量化・小型化によって固有振動数を高め、地震の周波数との共振でブッシングに過大な応力がかかるリスクを低減する。