2019年9月18日

日鉄ステンレス、高強度・ 省資源型独自二相ステンレス開発

 日鉄ステンレス(伊藤仁社長)は17日、SUS316系から代替可能な高強度・省資源型独自二相ステンレス鋼「NSSTS2351」を開発したと発表した。「NSSTS2351」(クロム23%、ニッケル5%、モリブデン1%、窒素を含有)は高耐食・高加工性のステンレス鋼であるSUS316・316Lに比べて耐食性や溶接性、強度に優れるとともに、販売価格は「原料投入値が異なり、市況に左右されるが、素材としてはSUS316に対して1割程度安い価格に設定する。高強度による設計重量低減、高溶接性で施工性が上がる。構造物が軽くなり、輸送コストが安くなる。使用価値、付加価値に見合った価格設定では需要家にとって魅力がある」(境洋介・取締役執行役員)とし、高いコストパフォーマンスと、省資源鋼として価格安定性に優れる。他素材を含めた高グレード素材からの切り替えで、オーバースペック回避によるコストダウンも見込める。