2009年2月4日

高炉線材輸出、アジア向け急ブレーキ

 好調に推移してきたアジア向け高炉線材輸出に急ブレーキがかかっている。1―3月積みの輸出ではユーザーの在庫調整のために成約に至らないケースも多いうえ、建築用途については値下げの可能性が強くなってきた。

 国内高炉が得意とする自動車部品向け線材の輸出は08年4―6月積みから10―12月まで、前四半期対比でトン当たり100―200ドル程度の値上げが続いていたが、自動車需要の悪化を受けてしばらく数量、価格とも低調な推移が続きそうだ。