2009年5月27日

大平洋金属、鉱石濃縮 試験プラント8月稼働

 【八戸】フェロニッケルの国内最大手メーカー、大平洋金属は八戸製造所(青森県八戸市)で建設している鉱石濃縮試験プラントを8月に本格稼働させる。低品位のニッケル鉱石を酸で溶かし、利用可能な濃度に高める。鉱石ごとの溶解性などデータを蓄積し、濃縮技術と設備の操業技術を確立する。

 実用化にめどをつけた後、海外の鉱山近くに濃縮工場を建設し、現地で濃縮した固体を輸入する構想。足元の原料需給は緩和しているが、需要の回復とともに高品位鉱の入手が難しくなるため、将来に向け原料対策を進める。

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