2009年8月11日

東京地区のステンレス冷薄、Ni系に上伸ムード

 最大の需要先である建材向けが低迷する中、メーカー、流通ともに昨年から在庫調整に取り組んだ結果、市中在庫は欠品サイズが常態化している。「とくにゴールデンサイズがない」(大手流通筋)と困惑気味に話す。

 全国ステンレスコイルセンター工業会(JSCA)の6月統計ではニッケル系冷延品の在庫率は1・58と需給にタイト感がある。目先、SUS304ベースサイズはトン28万―29万円どころで推移しそうだが、月末までには1万円程度上昇となるか。

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