2010年5月7日

粗鋼生産計画、4―6月高水準

 経済産業省は6日、2010年度第1四半期(4―6月)の粗鋼生産計画を発表し、2765万2000トンと前期(1―3月)に比べ4・3%増え、直近ピークの08年度第1四半期に対し約90%の高水準となった。リーマン・ショック後の四半期の最高。アジア向け中心に輸出が増え、普通鋼鋼材輸出は70年代を除き最も多い値。

 粗鋼は年率で3年ぶりに1億1000万トンを超えるペースだが、高い外需依存度や原料高を受けた先高観による仮需など不確実な要素もあり、国内外の市場動向を注視したメーカーの生産対応が課題となりそうだ。