2010年8月11日

普通鋼電炉13社、原料高で6社経常赤字 4―6月期

 普通鋼電炉メーカー上場13社の2010年4―6月期決算が出そろい、経常ベースで4社が前年同期比減益、トピー工業と中山製鋼所が黒字転換するなど3社が増益、東京製鉄、朝日工業、東京鉄鋼、中部鋼鈑、北越メタル、豊平製鋼の6社が赤字となった。

 鋼材販売単価の低迷に加え、原料鉄スクラップ価格の大幅上昇が響いた。販売数量は伸び、東京鉄鋼と北越メタルを除く11社は増収。値上げの進行によって、1―3月期と比べ善戦する形鋼類と、苦戦する棒鋼類という構図がみられた。

 売上高経常利益率(ROS)は前4―6月期に赤字だったトピー工業と中山製鋼所、今4―6月期に赤字となった6社を除き、前年同期比7・9ポイントダウンの7・5%。11年3月期は全社が増収、経常ベースで7社増益、6社が減益を予想しており、全社黒字となる見込み。