2010年10月6日

オウトクンプ、フェライト系生産倍増

 世界のステンレス大手・欧オウトクンプは、主力のトルニオ工場でフェライト系ステンレスの生産比率を3年後をめどに15%程度まで高め、自動車、白物家電向けの需要拡大を捕捉する。製品ベースではほぼ倍増となる計画。原料となるフェロクロムは、トルニオで生産を倍増させ年52万トン体制とすることも明らかにした。

 得意の二相鋼厚板でも原子力発電、化学プラント向けの需要を見込み、世界での販売力を強化する。すでに中国・混山でのサービスセンター開設、米国・インディアナ州(ニューキャッスル)の厚板工場の増強を進めており、エネルギー関連を中心として、右肩上がりで伸びる二相鋼厚板を世界拡販する。

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