2011年4月7日

鉄スクラップ、東北市場の混乱続く

 東北地区の鉄スクラップ市場は、東日本大震災から4週間が経過した現在も混乱が続いている。最終需要家である東北の電炉メーカーが被災したことで、鉄スクラップ購入も中止、地区内で取引が完結できない状況にある。このため、宮城などでは、供給先を模索する動きも顕在化する一方、福島では東京電力福島第一原子力発電所の事故で風評被害にさらされている。被災を免れた日本海側では発生量が若干落ちているものの、通常の取引が行われ、中国向けなどに輸出対応を進めるなど地域間で情勢は大きく異なる。