2012年1月5日

三井物産、世界で加工拠点急拡大 新興国捕捉

 三井物産は、グローバル・スチールサービスセンター・ネットワークを急拡大している。新興国など成長を続ける鉄鋼市場での販売力を強化し、事業収益を拡大するのが狙い。

 中・宝鋼集団、米・ニューコア、露・セバスタールなど各国の大手鉄鋼ミルとの連携をベースに市場を深耕していく手法を加速。このほど中国の3新規拠点を決め、インド3カ所の新設準備を本格化している。昨年発表したメキシコの2拠点新設、ロシアの合弁2社設立に続く強化策で、これら4カ国10拠点の拡充によってグローバルSCネットワークは14カ国74拠点に達し、加工能力は年間1000万トンを超える。