2012年4月27日

普通鋼輸入2年連続増 11年度460万トン

 財務省が発表した貿易統計によると、2011年度の普通鋼鋼材輸入は前年度比20・8%増の463万7458トンと2年連続で増加した。厚中板が前年度比約2倍、鋼矢板が約4・4倍、電気鋼板が67・8%増などと急増。

 1ドル70円台の超円高、東日本大震災やタイ洪水による製造業のサプライチェーンの見直し、新日本製鉄と住友金属工業の統合決定に伴う需要家の仕入ソースの分散化などを背景に、これまでの店売り市場だけでなく「製造業ひも付でも輸入材が選択肢の一つになった」(商社筋)ことの現れで、過去10年では最多を記録した。