2012年8月13日

普通鋼電炉上場12社決算、異形棒主力は堅調 4―6月

 普通鋼電炉メーカー上場12社(連結10社、単独2社)の2012年4―6月期決算が10日に出そろった。4―6月は鉄スクラップ市況が軟化し、一時的に原料コストがダウン。ただ、鋼材需要の低迷によって販売数量が当初予想を下回るケースが見られ、このため競争も激化し、一部品種で市況が下落する場面も出ていた。

 その結果、経常ベースで3社が増益となり、朝日工業と北越メタルの2社は黒字に浮上。7社は減益を余儀なくされ、大幅値下げで在庫評価損失が発生し、販売数量減の影響を受けた東京製鉄、鋼材販売やエンジニアリングで低迷が続いた中山製鋼所、厚板販売数量が減った中部鋼鈑の3社が赤字に転落した。総じて、異形棒鋼メーカーが堅調となり、高炉を含めたマーケット全体の影響を受ける形鋼および厚板メーカーは低調という傾向が出ている。

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