2012年8月15日

12年上期回顧と秋口見通し、関東・厚板

 年明け弱含みでスタートした厚板市況は、一部高炉メーカーが5月契約の値上げを表明、下げ止まり期待が広がったが、店売りで影響力を持つ東京製鉄が大幅値下げに踏み切り、現在も下振れ推移している。足元の市中価格は定尺(19ミリ、5×10)が無規格品でトン8万円、切板は9万4000―9万5000円どころ。今後は、秋口以降出件が予定される建築、橋梁案件に期待が集まる。

 全国厚板シヤリング工業組合によると、上半期の東京地区の成品切板と未切断鋼板を合わせた出荷量は、月間平均で対前年2割超アップの6万トン台となった。前年同期は震災影響で落ち込んだため、単純比較できないが、需要は底打ちしたとみられる。ただ、建築、橋梁など需要の絶対量が少なく、出件も遅れ気味。このため、流通サイドでは少ないパイを奪い合うケースも散見される。

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