2014年2月5日

高炉3社、増収大幅増益

 高炉3社の2013年4―12月期連結決算が4日出そろったが、国内の景気回復や円高修正効果などによる販売数量増と価格改善、コスト削減努力などによって一貫製鉄業の収益が好転し、3社ともに増収大幅増益となった。新日鉄住金の経常利益は前年同期(上期は旧両社単純合算)比6・6倍の2822億円、JFEホールディングスは5・5倍の1247億円。神戸製鋼所の経常損益は前年同期の162億円の赤字から673億円の黒字に浮上した。14年3月期は従来予想通り、新日鉄住金が前期(同)比3・9倍の3400億円、JFEHDが3・3倍の1700億円、神戸製鋼が700億円(前期は181億円の赤字)といずれも大幅経常増益となる見込みだが、来期以降のもう一段の収益回復には、販価是正と安定操業・供給増が課題となる。