2014年12月9日

関西地区、鉄スクラップ続落 需給環境が悪化

 関西地区鉄スクラップ市況が続落した。東京製鉄が6日入荷分から岡山・九州工場、高松鉄鋼センターの西日本3拠点の鉄スクラップ購入価格を引き下げたことを受けて、大阪・姫路両地区でも同日から電炉各社が一斉に買値引き下げに動いた。輸出拠点が集中する関東地区などでは、既契約分の輸出船積みが活発化していることが相場を下支えしているが、関西地区は輸出依存度が低いことに加えて、「メーカー入荷・在庫とも堅調推移する一方で、12月粗鋼生産が前月比で減少するなど、需給環境の悪化が市況続落につながった」(流通筋)と見る向きもある。