2015年1月16日

東日本大震災「復興元年」 建築鋼材需要本格化へ

 高炉や電炉メーカー、商社や特約店などの流通によると、東日本大震災が発生した2011年3月からこれまでに、復旧や復興に使用された鋼材はおおむね140万トン規模に上ることがわかった。主に沿岸部の防潮堤や河川の堤防、かさ上げ工事や高規格道路などのインフラ整備向けで、鋼管杭や鋼矢板、敷鉄板などの土木用鋼材を中心に出荷されており、今後2―3年は高い水準が続くと見られる。また、出遅れていた建築用鋼材についても、かさ上げ工事後の造成などが徐々に進んでおり、15年度以降に本格化する見通し。これにより、復旧、復興に使われる鋼材はトータル300万トン以上になる見込みで、各社需要捕捉に全力を挙げている。

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