2016年1月12日

原料炭、需給に改善の要素 スポット価格が反転

 原料炭の需給に改善の要素が出てきた。業界筋によると、中国勢の調達増などを受け、スポット価格は昨年末に底入れし、わずかながら反転上昇した。価格低迷で採算難の米国供給者の減産などで、荷余り感が強かった需給に変化の兆しもあるという。直近では豪州東南部の豪雨で一般炭、非微粘結炭の供給が3、4日止まった。豪州の豪雨は一時的な供給障害にとどまったようで、需給全体に大きく響く状況ではないが、豪州依存度の高まりなどの需給構造の変化を背景に、天候不順など供給障害時のリスクが増し、市場の雰囲気を変える可能性もあるという。

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