2017年7月18日

東京鋼鉄、ビレット輸出対応強化

 大阪製鉄グループ企業で山形鋼専業電炉メーカー、東京鋼鉄(本社=栃木県小山市、宮本貴弘社長)はビレット(鋼片、SS400)のサイズを拡大し、輸出対応を強化する。2017年7―8月で小山工場の連続鋳造設備(CC)出側のビレット搬送テーブルや払い出し装置の改造工事等の設備投資を実施し、現行120ミリ角×最大長さ6メートルの輸出ビレットサイズを、130ミリ角×最大長さ12メートルに拡大する。ビレットの国際市場は130ミリ角および150ミリ角、長さ12メートルがニーズの主流で、「120ミリ角では旺盛なニーズを捕捉し切れない」(宮本社長)と判断し、韓国や東南アジアなどへの輸出を強化するため、投資を決めた。17年1月から営業生産を開始したインドネシアのクラカタウ・オオサカ・スチール(KOS)向け輸出も検討していく方針。