2017年12月6日

鉄産懇 中国需給タイト化

 鉄鋼産業懇談会の佐伯康光会長(新日鉄住金副社長)は5日の会議後、「世界経済、鉄鋼市場ともに堅調に推移している。注目される中国は需要が好調で、環境規制や冬期減産の前倒しもあって鉄鋼需給がタイト化している」と指摘。日本国内についても「自動車をはじめとする製造業、建設分野ともに需要は堅調で、10月の全国粗鋼生産量は本年2番目の高水準となった。10月末の薄板3品在庫は悪天候による出荷影響でメーカー在庫が増えたが、問屋・流通在庫は減少しており、タイト感は強い」と強調、世界鉄鋼業を取り巻く環境の改善が続いているとの認識を示した。

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