2018年4月11日

鉄スクラップ下落続く 対アジア低迷 国内出荷が進展

 国内鉄スクラップ相場が続落した。東京製鉄が10日入荷分からの鉄スクラップ購入価格を全拠点で500―1000円引き下げたのを受け、各地区電炉各社も東鉄に追随する形で同日から買値引き下げを実施。東名阪3地区電炉メーカーの鉄スクラップ買値平均(産業新聞調べ、H2、10日時点)はトン当たり3万3500円と直近高値の3月下旬からわずか2週間で約3000円(8%)下落しており、「アジア向け輸出の低迷が続き、国内メーカー向け出荷が進んでいることが下げピッチを加速させている」(流通筋)との見方も出ている。