2018年5月31日

高炉メーカー 韓国造船向け、厚板100ドル値上げ 需要急増でタイト化

 国内高炉メーカーは韓国造船向けの厚板価格をトン当たり100ドル値上げする方向で商談に入った模様だ。国内造船メーカーへの2018年度上期のひも付き価格も交渉を開始。併せて国内造船ファブ(部材加工業者)向け値上げにも動き出した。造船受注が回復し、建造ピッチを急増させる韓国造船は年間厚板需要が当初見込みの450万トンから500万トン超のレベルに急伸する見通しで、韓国高炉の供給が追いつかず、日本高炉にも増産要請するなどタイト化が激しくなっている。これらを背景に市況上伸と比べ、安価な韓国造船向け価格を引き上げる。一方、国内でも建・産機、建設向けの厚板需要が高水準で推移する中、国内造船向けひも付き価格について早期決着を目指す方針だ。