2018年9月7日

北海道地震 鉄鋼メーカー、大きな設備被害なし

 北海道で6日午前3時過ぎに胆振地方を震源地とする推定マグニチュード6・7、最大震度7の地震が発生し、直後から停電が続き、交通網も寸断された。鉄鋼業界では、三菱製鋼室蘭特殊鋼で火災が発生したが、新日鉄住金室蘭製鉄所、JFE条鋼豊平製造所、日本製鋼所室蘭製作所、清水鋼鉄苫小牧製鋼所などで人的被害、大きな設備被害は確認されていない。三菱製鋼室蘭の火災は午前7時までに鎮圧され、設備被害もほとんどないため電力復旧次第、操業を再開する見通しとなっている。日本列島では西日本豪雨、台風21号、北海道の地震など大型の自然災害が続き、道路・鉄道・空港など交通網、上下水道や電力など社会インフラが大きな被害を受けている。鉄鋼業界としては好調な国内需要への安定供給を図りつつ、土木・建設資材を優先供給することで各地の災害復旧を支援することになる。