2019年5月8日

日本製鉄 高延性造船用鋼板・高耐食性鋼板、世界初の同時採用

 日本製鉄は8日、船舶の衝突安全性に優れた高延性造船用鋼板「NSafe―Hull(エヌセーフハル)」と原油タンカー用高耐食性鋼板「NSGP―1」「同―2」が今治造船の建造する超大型原油タンカー(VLCC、載貨重量31万トン型)に世界で初めて同時採用されたと発表した。今造が2018年にギリシャのナビオスグループから受注、来秋に1番船が竣工する高性能VLCC4隻で採用量は3鋼種合わせて合計4万8000トンに上る。エヌセーフハルは1隻当たり約3000トンを使用、従来より50%以上の鋼板延性特性を持つ。NSGPは同約9000トンで耐食性に優れ、塗装なしで使用でき、工程短縮など建造、維持管理でコスト低減が可能だ。

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