2019年6月13日

JFES タンカー向け高耐食厚板、累計製造1万トン突破

 JFEスチールは13日、同社が開発したタンカー原油油槽の腐食環境に耐える高耐食厚鋼板「JFE―SIP―OT1」の2008年からの累計製造が1万トンを突破したと発表した。同鋼板は日本海事協会の船級規格で業界最高の板厚40ミリ、Z35(剥離性抑制鋼材)の承認を取得。タンク底板の孔食の大幅な抑制が可能となり、初期の無塗装化など維持管理も含めた塗装コストが大幅に低減できる。塗装作業での工場からの揮発性有機化合物(VOC)の排出量の低減にもつなげられ、これらが評価されて生産量を伸ばしてきた。