2019年6月27日

国内鉄スクラップ、17年夏以来の安値圏

 国内鉄スクラップ市況が続落し、2017年夏以来の安値圏に突入した。資材や人手不足に伴う建築案件の工期遅れで鋼材需要が鈍化し、夏季減産期を前に国内鉄スクラップ需要が落ち込んでいるため。東京製鉄が26日入荷分から全拠点で鉄スクラップ購入価格を引き下げ、各地区電炉メーカーも追随した。高炉メーカーの鉄スクラップ需要も低迷しているほか、海外鉄スクラップ市況の軟化傾向にあり、「4月からの下落基調に歯止めがかからない。マーケットの冷え込みは続く」(流通筋)との見方が強い。