2019年12月25日

鉄産懇・中村会長、国際市況上昇トレンド

鉄鋼産業懇談会の中村真一会長(日本製鉄副社長)は24日の会議後、「中国は11月の粗鋼生産が前年同月比4・0%増の8029万トンとなり、19年は過去最高となる10億トン規模に達する見込みであるが、鋼材輸出・在庫が減少基調にあり、内需自体は堅調に推移しているようだ。鋼材市況も他地域に比べて高めの水準にある」と指摘。ASEAN市況についても「かく乱要因だったロシア、インドからの安値輸入がなくなって10月末に反発し、その後も続伸。米国、欧州、インドも同様の動きを見せている」と強調。世界情勢は依然として不安定であり、今後の行方をしっかり見極める必要はあるとした上で、「国際市況は反転し、上昇トレンドにある」との認識を示した。

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