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蜘蛛の糸/電線被覆材PVCの活路と課題(上) 中国禁輸で国内産廃扱い 適切処理で新商機に

「鉛系安定剤が混入していない電線の被覆材であるポリ塩化ビニール(PVC)は、今後需要が強くなる可能性がある」と、関東の某プラスチックリサイクラーの社長は指摘する。EU連合で電気・電子機器に関する新たな環境規制であるRoHS2の適用が2019年7月から始まることで、電線の被覆材に使用されているPVCの引き合いがあるとの見方だ。中国の環境規制の影響で行き場を失い産業廃棄物として処理されていることが多いPVCだが、適切に処理することができれば、リサイクル原料としての価値が高まる可能性が出てきた。PVCの処理に苦慮している金属リサイクル業者にとって蜘蛛の糸となるかもしれない。

電線被覆材のような軟質のPVCが使用されている製品は、国内で数多く存在する。代表的なものだと農家ビニールハウス(農ビ)、浮き輪、テーブルクロス、シャワーカーテンなどがあり、これらは主にバージン材から作られることが多い。そうした軟質のPVCをリサイクルしてペレット化したものは、ピータイルやカーペットなどの床材や遮音シートなどに生まれ変わる。なお、塩ビ管は硬質のため、軟質のPVCペレットを原料に使用できない。

関東のあるプラスチックリサイクラーでは、月間約500トンの廃PVCをペレット化している。その中で