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共英製鋼のベトナム子会社の戦略を聞く(1)/ベトナム・イタリー・スチール社/米村泰宏社長/高付加価値商品を拡販/エキストラ価格の浸透が鍵

新型コロナウイルス禍でも経済成長著しいベトナムは鋼材需要が旺盛な一方、高炉や誘導炉メーカーの生産能力の増強などから激しい市場競争が続いている。共英製鋼のベトナム子会社、ベトナム・イタリー・スチール社(本社=フンイェン省、米村泰宏社長、以下VIS)は、市場競争が激化する中、高張力鉄筋やPC鋼線などより付加価値の高い鋼材製品を拡販し、収益安定化を目指す考えだ。昨年4月に同社のトップに就任した米村社長に、ベトナム北部の市場動向やVISの経営戦略などについて聞いた。

 ――2020年を振り返って。

 「ベトナムでは新型コロナウイルス感染拡大の影響で、昨年4月ごろは非常に厳しい規制が敷かれた。人の行き来だけではなく、省をまたぐような輸送も制限されたことにより、北部の異形棒鋼市場にも影響が生じた。ただ、その後はベトナム政府のコロナ対応も緩和され、経済活動に支障をきたすことはなくなっている。20年のGDPも2・9%とコロナ禍ながらプラス成長を維持しており、21年も高い経済成長が続くとみられている」
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