2014年10月17日

ヨシモトポール、防災型景観ポール「避難誘導システム」 グッドデザイン賞を受賞

 ポール総合メーカーのヨシモトポール(本社=東京都千代田区、由井克巳社長)はこのほど、防災型景観ポール「避難誘導システム」が、日本デザイン振興会が主催する「グッドデザイン賞」を受賞した。構造材としての有用性のみならず、多面的なサイン表示を可能としていることなどが評価された。

 今回受賞した避難誘導システムは、津波などの災害から迅速な避難を実現するため、避難誘導サイン(導光板サイン)や誘導灯を用いた避難誘導を行う防災型景観ポール。太陽光発電やリチウムイオンバッテリーなど独立電源システムを備え、停電時や悪天候などでも4日間稼働し避難行動を支える。

 支柱は独自のレール型ジョイントを備えており、避難誘導サインを任意の高さや角度に設置することができる。これにより避難ルート上に柔軟に機器を設置することが可能となる。また、1本の柱に機能をまとめることで、防災の整備に限らず日常風景をつくる景観の整備にも力を発揮し、機能と美しさを兼ね備えた防災型景観ポールを実現している。

 ヨシモトポールはこれまで、88年に自社開発製品の「ヨシモト集合ポール」がグッドデザイン賞部門別大賞(公共空間部門)、90年に「レトロポール」が同景観賞(公共空間部門)、96年に「デザインコンクリートシステムポール」が同景観賞(公共空間用設備・機器部門)をそれぞれ受賞している。