2014年10月17日

『2014年度土木学会選奨遺産』 「江ノ島電鉄」など22件選定

 土木学会は幕末から1945年の近代土木遺産を対象に、2014年度の土木学会選奨遺産を22件選定した。地域に密着し、湘南の風景として親しまれている「江ノ島電鉄」、明治末期に東洋一の橋梁として建設された「旧余部橋りょう(余部鉄橋)」など貴重な歴史的遺産が選ばれている。

 土木学会では2000年から選奨土木遺産の賞を設立し、毎年20件程度を選定している。土木学会が発行する「日本の近代土木遺産―現存する重要な土木構造物2800選」に掲載している構造物を中心に支部推薦・公募の中から選出される。  選出された土木遺産は以下の通り。

 新釧路川(北海道釧路市、釧路町)、松前港福山波止場(北海道松前郡)、仙山線鉄道施設群(宮城県仙台市、山形県山形市)、成宗電車第一、第二トンネル(千葉県成田市)、羽村取水堰(投渡堰、東京都羽村市)、日光稲荷川流域の砂防堰堤群(栃木県日光市)、信越線太田切橋りょう(新潟県妙高市)、水戸市低区配水塔(茨城県水戸市)、江ノ島電鉄(神奈川県藤沢市、鎌倉市)、敷島浄水場配水塔(群馬県前橋市)、堀切橋(埼玉県行田市、鴻巣市)、旧親不知トンネル(新潟県糸魚川市)、嫌谷砂防堰堤群(岐阜県中津川市)、旧稲葉地配水塔(名古屋市中村区)、旧余部橋りょう(余部鉄橋、兵庫県美方郡)、砂山池・龍ヶ池揚水機場(滋賀県犬上郡)、旧北陸本線トンネル群(福井県敦賀市、南条郡)、小刀根トンネル(福井県敦賀市)、来原岩樋(島根県出雲市)、熊井隧道(高知県幡多郡)、細島験潮場(宮崎県日向市)、湯野田橋(佐賀県嬉野市)。