2014年11月20日

神戸製鋼所、米ケンタッキー州知事 本社を表敬訪問 事業拡大に注力/進出強化を

 米ケンタッキー州のスティーブ・ベシア知事は18日、大崎にある神戸製鋼所の東京本社を表敬訪問し=写真、川崎博也社長などと約1時間会談した。これまで築いてきた良好な関係を継続し、今後も協力して地域の発展に寄与していくことを確認した。

 神鋼とケンタッキー州は、同社が2003年に自動車サスペンション用アルミ鍛造部品の製造販売拠点(KAAP)を現地に設立して以来の関係。神鋼によるとベシア知事は、川崎社長をはじめ、アルミ・銅部門を統括する金子明専務、同部門の企画管理や営業を担当する加藤宏常務などとあいさつを交わした。

 川崎社長は、今後も米国での事業拡大に注力していく方針を説明。「引き続き(ケンタッキー)州政府の支援をいただきたい」などと話した。これに対しベシア知事は、州の自動車産業の状況や電力コスト、州政府による企業支援策などに言及した上で、今後同州への進出をより一層強化してほしいと求めた。

 KAAPは05年に生産を開始。現在はメカニカル鍛造プレス機6基を備え、月産能力42万本、従業員約400人の拠点に成長している。