2015年1月6日

友情ネットプロジェクト、バレーボール交流会開催 新日鉄住金東北支店 中学生342人が参加

記念撮影するコーチ陣と生徒たち
 新日鉄住金東北支店(宮崎哲夫支店長)が中心となって進めている福島復興支援、友情ネットプロジェクトの福島×関東バレーボール交流会が12月28日と29日、東京と横浜で開かれ、福島6校、関東15校の中学生計342人が参加した。バレーボールを通じて、被災地を応援する地域と被災地を結ぶことで、将来を担う子供たちに人を思う気持ちを育んでもらうことが狙い。29日は横浜国際プールで全日本女子バレーボールの眞鍋政義監督や元全日本選手の内藤香奈子さんなどが指導にあたったほか、学校対抗交流試合が行われた。

 復興支援スポーツ団体の友情ネットプロジェクト(会員26社)で実行委員長を務める宮崎支店長は、「この活動を始めて2年目に入った。福島をはじめとした被災地は、復興に向けて長い期間をかけて努力されている。そういった気持ちに寄り添えるよう、この活動も継続することを第一に取り組んできた。今後は、福島の将来を担う子供たちを支援するという意味でも、福島県の企業の方々に参画いただける場を作っていきたい」と語った。

指導する全日本女子の眞鍋監督

指導する全日本女子の眞鍋監督

 また、指導にあたった眞鍋監督は「バレーボールを通じて福島と関東の中学生が友情の輪を広げられる良いイベント。生徒たちの目も純粋で、バレーボールがうまくなりたいという素直な気持ちが伝わってくる。バレーボールという競技は思いやりのスポーツで、互いに助け合いながらボールを3回で相手に返す。オファーが来れば、次回もぜひ参加したい」とコメントした。

 生徒同士だけでなく、先生同士、保護者同士の絆も広がっている。昨年横浜で開かれた交流会の決勝戦では、福島の鮫川中と東京の文化学園大学杉並中が対戦。その後互いに行き来するようになり、レベルアップ。鮫川中は創部以来初の県大会に出場し、ベスト8に輝いた。同中学校でバレーボール部顧問を務める長津孝史先生は「今回保護者の強い希望で自費参加を決めた。チームが成長したのも交流会のおかげ」と話す。

 バレーボールクリニック後は学校対抗交流試合が行われ、女子の部は横浜創英中が優勝、文大杉並中が準優勝した。男子の部は中川中が優勝し、信夫中が準優勝となった。