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全鉄筋、第1回の全国鉄筋技能大会 初代“最強鉄筋工”に松田氏

 全国鉄筋工事業協会(会長=内山聖・小黒組会長)は17日、静岡県富士宮市の富士教育訓練センターで、第1回全国鉄筋技能大会「TETSU―1 GRAND PRIX」を開催した。国土交通省なども後援した初の全国最強鉄筋工を決める大会に、全鉄筋の各支部から選出された選手34人が参戦。協同組合東京鉄筋工業協会代表の松田優作氏(飛田鉄筋工業)が栄えある優勝の栄冠を手にした。来賓や選手随伴者など総勢150人以上が訪れた。

 全鉄筋では、少子高齢化で建設産業への入職者が減少する中、社会保険加入推進や契約状況改善を中心とした労働環境の改善に取り組んでいる。本大会もその一環として開催。技能へのプライドを再認識し相互の研鑽を図ることで、鉄筋工事の品質向上を目指す。

 当日は、国家技能検定鉄筋組立1級問題にはら筋1段を加え、制限時間も1時間20分と同1級問題より20分短い厳しい条件下で、鉄筋の基礎・柱・梁組み立ての速さと正確性を競った。厳しい採点の結果、松田氏が優勝、愛媛県鉄筋業協同組合代表の川本竜一氏(吉岡鋼業)が2位、関西鉄筋工業協同組合代表の南昌宏氏(富田興業)が3位となった。

 閉会式では、内山会長が「本年度全鉄筋が創立50周年を迎えるにあたり、第1回の全国技能大会を開催した。全鉄筋は、職人の確保や社会保険導入のため業界のトップを走っており、会員の経営、親方や若手の生活を守るため、今日を新たなスタートとしたい」とあいさつ。国交省大臣官房の小暮康二審議官が来賓祝辞を述べた。

 表彰式では優勝者の松田氏が、「優勝は社長や仲間のおかげ。今後、後輩や新人の教育に生かしていきたい」とコメント。舘岡正一・大会実行委員長(矢島鉄筋工業会長)は、「各選手は地区代表としての自信を仲間や若手に伝えてほしい。次回は2年後、幕張メッセで圧接溶接の大会もあわせて開催し、4年後には富士教育センターで(改築)のこけら落としにしたい」と大会の継続を宣言した。