鉄スクラップ・リサイクルニュース



2025年6月18日

日本鉄源協会が総会開く 鉄リ工業会と連携深化

日本鉄源協会(会長=廣瀬孝・日本製鉄副社長)は16日、都内の鉄鋼会館で第50回定時総会と第210回理事会を開催し、美濃部慎次・合同製鉄参与が新たに副会長に就いた。内田裕之副会長(合同製鉄社長)は退任した。副会長は全4人で、他に飯田俊夫・日本再生資源事業協同組合連合会会長、鹿嶋忠幸・大同特殊鋼常務執行役員、木谷謙介・シマブンコーポレーション社長が務めている。

廣瀬会長は総会後の交流会であいさつに立ち、日本鉄源協会の前身の日本鉄屑備蓄協会と、日本鉄リサイクル工業会の前身である日本鉄屑工業会が、いずれも1975年のほぼ同時期に発足したことに触れて、両団体が50年間「一体不可分で鉄の循環を支えてきた」と振り返った。特に2020年の政府のカーボンニュートラル宣言以降は「鉄のリサイクルと循環の重要性が新たな意味を持つようになった」とした。今後は電炉メーカーだけでなく高炉メーカーを含めた鉄の循環が重要だとし、「より一層緊密な連携で取り組む必要性がある」と述べて、鉄鋼業界のサーキュラーエコノミー実現のために両団体の協力が重要だと強調した。