鉄スクラップ、08年消費量が最高 09年は８年ぶり減少か

　日本国内の鉄スクラップ消費量が７年連続で増加した。日本鉄源協会（会長＝嶋宏・新日本製鉄副社長）の統計によると、２００８年の転炉鋼、電炉鋼、鋳物用など国内鉄スクラップ消費量の総計は前年比０・６％増の５２８８万４０００トンとなり過去最高を記録。

　年初から秋までの旺盛な粗鋼生産が影響した。09年に関しては国内の粗鋼生産量が前年比で減少するとみられており、原料である鉄スクラップの年間消費量については「８年ぶりに減少する可能性も考えられる」（流通筋）。