関東鉄源協同組合(理事長=南光司・ミナミ社長)は10日に12月契約分の鉄スクラップ(H2)輸出入札を実施した。落札価格はトン当たり4万5688円(FAS=船側渡し条件)と本年最高値となり、昨年11月実施分以来13カ月ぶりに4万5000円を超えた。前回入札日の11月11日に比べてドル高・円安が進んで円建て輸出価格が押し上げられ、728円(1・6%)上昇した。関東電炉メーカーの買値より1000円以上高いため相場の強気要素として働くが、低迷する鋼材需要が弱気材料となり、目先の相場上昇の可能性について一段と不透明感が増している。