2016年3月7日

鉄スクラップ、対韓輸出価格500円高 国内相場底支え

 韓国から日本の鉄スクラップへの引き合いが継続している。商社・シッパー筋によると、先週中の韓国向け新規鉄スクラップ輸出商談で、現代製鉄が日本側に対してFOBトン当たり1万7000円(H2)を提示。前週比で500円高い。現代製鉄は2月中に米国鉄スクラップに加えて、ロシアからの輸入契約を決めており、ともに日本からの輸出オファー価格よりも割安だったが、前週までの商談で日本からの契約数量が伸び悩んでいたことに加えて、鉄スクラップ輸出市況への影響が大きいトルコ向け輸出価格が続伸していることなどが影響したとみられており、「今回の韓国向け価格の値上がりが当面、国内相場を底支えするのでは」(シッパー筋)との見方も出ている。

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