2025年4月18日

鉄スクラップ・関東地区 上級品湾岸価格が下落

関東の船積み業者などが提示する鉄スクラップ上級品種の集荷価格(湾岸価格)が今週に下落した。米国の関税設定の動きや米中の貿易摩擦のおそれなどが世界経済の減速懸念を招き、鉄スクラップの貿易を停滞させている。17日時点の湾岸価格はHSと新断バラともにトン当たり4万5500―4万6500円前後で推移。前週からの下げ幅はHSが約1000円、新断バラが約500円。輸出低迷を受けた湾岸価格の下げムードは今後も続きそうで、「来月には指標品種のH2にも波及するのはないか」(加工業者)と警戒する声が聞かれる。