2016年11月11日

原油タンカー用高耐食性鋼板2種 新日鉄住金が同時採用 JXオーシャン向け

 新日鉄住金は10日、原油タンカー用高耐食性鋼板「NSGP―1」と「同―2」がJXオーシャンのタンカーの貨物タンク底板と上甲板に、国際条約のSOLAS条約改正後、船級協会から船級承認を取得した耐食性鋼板として、世界で初めて同時採用されたと発表した。同条約でタンカーの貨物タンクの底部と天井部の腐食防止が義務付けられ、従来鋼と同等の溶接、加工性を持ち、高い耐食性を発揮する両鋼は適用に際し、タンク底部、天井部に無塗装で使用でき、建造、竣工後の維持管理でコスト削減が図られる。GP―1は大分、君津の両製鉄所、GP―2は鹿島製鉄所で製造するが、今後は大分、鹿島、君津の各製鉄所で両鋼それぞれ生産可能とし、国内外のタンカー需要をを捕捉する。