2011年10月21日

鉄鋼輸出減少が加速 単月300万トン割れも

 鉄鋼メーカーの輸出量が、もう一段落ち込みそうだ。すでに8月が約350万トン(全鉄鋼ベース)と、6カ月連続して前年を下回る状況が続いているが、国際市況の再下落、1ドル=76―77円の超円高、需要地である新興国でのソブリンリスクに伴う資金難の顕在化などにより、高炉メーカー各社ともに商談は不調、これに加え自動車向けなどを中心に、東南アジア最大の需要地であるタイで洪水被害が拡大していることで、出荷保留などが起き始めている。高炉メーカー筋によると、10―12月の間に単月ベースで輸出量300万トンを割り込む可能性もあるようだ。







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