2009年8月12日

大阪地区のステンレス冷薄、徐々に基調強まる

 大阪地区のステンレス冷延薄板市況は、原材料高の高騰を受けた製品値上げの転嫁がずれ込みながらも、旧盆休み期間を迎え、多少ながらも基調は強まりつつある。

 ニッケル価格やフェロクロム価格が上昇するなか、ステンレスメーカー各社は相次いでステンレス鋼板の店売り契約価格の値上げを打ち出している。このため、流通筋でも7月帳端明けから唱え上げを打ち出しているが、需要自体が伴わず、高値が浸透するまでには至っていない。

 LMEニッケル価格は続伸しているだけに仕入れが切り上がった分について着実に売値に転嫁したいところで「これ以上の採算悪化を回避するためにも、早急に取り組む必要がある」(流通筋)との向きが多い。







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