2018年8月6日

スクラップ、「脱中国」アルミでも

 国内スクラップ市場で輸出先を中国から他国にシフトする「脱中国」の動きが、アルミスクラップでも強まってきた。財務省発表の輸出通関によるとアルミスクラップの輸出量は中国向けが6月、4カ月連続して減り、今年最大の減少率を記録した一方で、新たな仕向け地として期待されているベトナムは前年同月の水準から5倍、タイは7倍、マレーシアに至っては12倍に増えた。中国の輸入制限で行き場を失った低品位のスクラップがほとんどとみられ、受け入れ国で急速に環境負荷が高まっていることから将来的に中国のように輸入が制限されるとの懸念も強まっている。