2014年10月14日

鉄スクラップ、東アで需給緩和進む

 タイト感を維持してきた東アジア鉄スクラップ市場で、需給緩和が進んでいる。中国の過剰生産に伴う安価な鋼材製品、ビレットの輸出攻勢が、鉄スクラップ市場に大きな影響を与えており、韓国、台湾など東アジア圏の主要鉄スクラップ市場が急速に冷え込んでいることが要因。鉄スクラップ市況も本格的な下落局面を迎えている。国内市場では円安が下支えとなり、海外に比べて下落幅は小幅にとどまっているものの、中国がもたらす影響については「一過性のものにとどまらない可能性もある」(流通筋)など、先行きを警戒する声も強まっている。