2015年7月14日

鉄スクラップ 市場環境、内外とも悪化

 鉄スクラップ市場環境が内外とも悪化している。国内では7月からの夏季減産期で電炉の鉄スクラップ消費減が見込まれる中、鋼材需要の回復遅れや鉄鉱石などの原料価格下落などもあり、高炉のスクラップ需要が依然として低迷。海外では中国の安価なビレット輸出に歯止めがかからず、アジア圏、トルコ向けの鉄スクラップ輸出市況に大きな影響を与えるなど、日本からの輸出環境も急速に冷え込んでおり、「当面、調整局面が続くのでは」(商社)と先行き懸念する声も多い。

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