2015年11月13日

鉄スクラップ、輸出市場で底値探り

 トルコなど主要な鉄スクラップ輸出市場で、底値探りの動きが出始めている。世界最大の鉄スクラップ輸入国、トルコ向けの輸出価格が続伸し、米国からの成約価格については約2カ月ぶりに200ドルに到達。また、アジア市場では台湾が日本からの鉄スクラップ輸入調達に着手した。トルコ、台湾とも中国産ビレット流入の影響が根強く、「鉄スクラップ需要の回復などには至っておらず、一時的な局面にとどまる可能性がある」(商社)ものの、「大幅下落した鉄スクラップ市況の下支え要因になるのでは」(流通筋)との見方も出始めている。

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