2016年3月16日

関西鉄源連合会、輸出価格1.9万円に上昇

 鉄スクラップ輸出市況が急騰している。関西鉄源連合会(会長=黒川友二・扶和メタル社長)が15日に実施した第59回鉄スクラップ共同輸出入札で、平均落札価格(H2・FAS)がトン当たり1万9066円となり、2月19日実施の前回比2931円高と大幅に上昇した。中国やロシアなどのビレット輸出オファー価格が上昇しているのに伴い、世界的に鉄スクラップ輸出市況が上昇したことなどが影響した。さらにアジア市場ではベトナムが中国などからの製品・ビレット流入増への対抗措置として緊急輸入制限(セーフガード)措置の今月中の発動を決めたことにより、「鉄スクラップ輸入を本格化していることなどが輸出市況を大きく押し上げる要因となった」(流通筋)という。

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